インボイスの登録番号の仕組みと確かめ方
受け取った請求書で仕入税額控除を受けるには、記載された登録番号が正しいかを確かめる必要があります。登録番号の仕組みを知っておくと、打ち間違いをすばやく見つけられます。
登録番号の形
適格請求書発行事業者の登録番号は、アルファベットの「T」と 13 桁の数字です。
| 事業者 | 13 桁の数字 |
|---|---|
| 法人番号のある法人 | 法人番号そのもの(例:T8700110005901) |
| 個人事業者・人格のない社団など | 国税庁が割り当てる、法人番号と重ならない 13 桁(マイナンバーは使わない) |
先頭の 1 桁は検査用数字
13 桁のうち先頭の 1 桁は「検査用数字(チェックデジット)」で、残りの 12 桁から計算で決まります。国税庁が示している法人番号の計算方法は次のとおりです。
- 12 桁を、いちばん右(最下位)を 1 桁目として数えます
- 奇数桁(1・3・5…桁目)の数字の合計と、偶数桁(2・4・6…桁目)の数字の合計を 2 倍したものを足します
- その合計を 9 で割った余りを、9 から引きます。これが検査用数字です
国税庁の例では、12 桁が「700110005901」のとき、奇数桁の和は 11、偶数桁の和は 13 で、11 + 13 × 2 = 37。37 を 9 で割った余りは 1 なので、検査用数字は 9 − 1 = 8、法人番号は「8700110005901」になります。
個人事業者などの登録番号の 13 桁も、同じ決まりで作られています。国税庁の公表サイトで公開されている全件データ(個人の一部と人格のない社団等、あわせて約 34 万件)で、すべての番号がこの計算に合うことを確かめました。
受け取った請求書の番号を確かめる
- 形と検査用数字を確かめる:「T」+13 桁か、検査用数字が合うかを見ます。合わなければ、請求書の番号か、自分の入力のどちらかが打ち間違えています
- 登録されているかを確かめる:国税庁 適格請求書発行事業者公表サイトで番号を検索し、名前(名称)が取引先と合うか、登録が取り消されたり失効したりしていないかを見ます
検査用数字が合っても、その番号が登録されているとは限りません。逆に、検査用数字が合わない番号は、公表サイトで調べるまでもなく誤りです。取引先マスタにまとめて入っている番号は、先に形と検査用数字で絞り込むと、公表サイトで調べる件数を減らせます。
よくある書き間違い
- 「T」の付け忘れ:登録番号は「T」を含めた形です。法人番号と同じ数字でも、登録番号として書くときは「T」を付けます
- 桁の不足・過剰:12 桁や 14 桁になっているもの。区切りのハイフンを入れて書き写すときに起きやすい誤りです
- 英字の O と数字の 0、I と 1 の取り違え:手で入力し直すときに起きます
- 1 桁の打ち間違い:検査用数字で見つけられます。ただし 9 で割った余りで決まる仕組みなので、0 と 9 の取り違えだけは見つけられません
まとめて確かめるには
このサイトのインボイスの登録番号チェックは、取引先マスタなどの CSV や貼り付けた番号を一括で確かめ、「T」の付け忘れ・桁の不足・検査用数字が合わない番号を一覧にします。全角の数字や区切りのハイフンはそろえてから確かめ、判定を書き足した CSV を保存できます。番号はどこにも送信しません。
参考にした資料
- 国税庁 法人番号公表サイト「チェックデジットの計算」(PDF):検査用数字の計算方法と計算例
- 国税庁 適格請求書発行事業者公表サイト:登録番号の検索、全件データのダウンロード